社長挨拶

２代目の牛越弘彰です。

私が牛越製作所を引き継いだのは1998年でした。
その４年前、カーオーディオの工場で働いていましたが、母より実家(牛越製作所)がこのままでは無くなってしまうと呼び戻されました。

その当時は、先代(父)と母、先代と同世代の職人さん３名でした。
しかし、2001年のＩＴバブル崩壊で、その業界への依存度が高かったため、売上が３割になってしまいました。

このままでは３ヶ月後には、会社が無くなる。
仕事が無い分、時間は沢山あり、マイナスのことばかり考えてしまう毎日でした。
どうすれば、何で、…、眠れない日が続き、ノイローゼだったかもしれません。
そんな中、ある会計事務所の社長より、「目標はあるのか？」「どうなりたいのか考えろ」と、指導をいただき、私は、ただ成り行きでここまで来てしまっていること、目標が無いことに気づきました。

そこで苦心の末出来たのが、牛越製作所の経営理念です。
私が考える先代の創業の想いも加味し、「なりたい会社」「なすべき目標」を示したものです。

目標(理念)が明確になり、毎年、毎年計画が立てられ、その計画を達成させようと会社の皆で試行錯誤し、皆で切磋琢磨できることが、自分たちの成長に繋がり、会社・社会の発展に貢献できると、私は確信しております。
自分たちが成長することで、今まで出来なかったことが出来るようになる実感、取引先様より、更に期待をして頂ける。
また、10年連続新卒採用や、地域経済でも雇用など、あてにして頂ける。最近、やっとその循環が少し出来始めたのではないかと思っております。

受注だけでなく、自ら試作研究するものづくり企業を目指し、先端の材料「金属ガラス」、地域の困り事を解決する「ラジコン草刈り機」の開発も行っております。
牛越製作所は、まだまだ発展途上ですが、取引先様の更なる期待を超える提案を行い、地域(長野県・京都府)の中核企業として、一緒に働く仲間と関係する方々が幸せになることも目標としています。

これからの未来に向け、高い目標(理念)に挑戦し続けていきます。

令和元年 12月 牛越弘彰